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「沙羅乃さん!」 手を振ってくれていたのは、懐かしい顔ぶれだった。 「春香ちゃん!それに皆も…」 「元生徒会メンバー集結でっす!」 そういってニッと笑う龍。それに加え、夢月、雪、それから 「お久しぶりです」 頭を下げる美冬と和彦。 この5人は以前刹那が記憶を失った時、協力してくれた者達だ。 「お久しぶりです!」 「まず、おめでとうございます」 「「ありがとうございます」」 祝福の言葉に暁と刹那は同時に頭を下げる。 「お二人が結婚されて僕達も嬉しいです。神に全てを捧げた美冬と僕は正式に婚約することは出来ないのですが…それでもいいんです。傍に居れるだけで。だから、僕達とは違う『結婚』という幸せをこの目で見れて、僕達も幸せです」 和彦は本当に心から笑った。 美冬がそっと暁と刹那の手をとった。 「まあ…これほどまでに温かい世界を私は知りません。お二人の未来はきっと…素晴らしい、優しいものでしょう。自信をお持ちください」 二人ではいと頷く。 「俺も18になったら春香と結婚するから!」 「は!?」 「俺も…夢月と…」 「何年後の話だと思ってるの…?」 中学生四人もそれぞれ幸せな姿を見せつけ、『おめでとうございます!』と異口同音に祝福の言葉を告げた。
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