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真っ赤顔の歩は更に真っ赤にし、俯いた。
「あゆちゃんのことだから素直にはなれないだろうから…」
砕は歩を抱き締めた。
「嫌なら突き飛ばして」
「…バカですか貴方は…」
そう言いながら、歩は砕を突き飛ばすことはなかった。
「暁」
「皆…」
麗獅が真っ先に口を開いた。
「暁だったからこそ、こんなにも皆が幸せな結婚式が開けたんです。暁が幸せなら、僕達も幸せです」
「ありがとう。麗獅」
麗獅は少しだけ照れくさそうに笑った。
皇火はクシャリと暁の頭を撫でた。
「早いか遅いかの話しだったんだ。これだけ幸せだったのは、別段驚きはしなかったが…こんな人数が来るとは思わなかった」
皇火は周りを見回し、苦笑した。
「これも…お前という存在が作り出した絆だ。何度目か分からないが…俺はお前を誇りに思うよ」
「ありがとう。皇火」
皇火は小さな笑みを浮かべた。
そして、蓮が暁に抱き付く。
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