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そして、全てを見ていたアストルと傍に居たカイン。 『王子。どうですか?』 『…認めざるをえん。あいつは…刹那にとって最高で、最善に夫となる者だ』 アストルは幸せな二人に背を向ける。 『俺は…生きてきたこの短い人生で、これほど強く深い絆を、こんなにも沢山作っている人物を、見たことがない。もしかしたら…あいつは至上最高の男なのかも知れんな』 『…王子がそうおっしゃるならば、そうなのでしょう』 静かに式場を去りながら、肩を震わせる王子の傍に、カインはずっと居た。 式場にはただ幸せが満ちていた。 「皆さんありがとうございます!!」 「ありがとうな!!皆!!」 その絆と幸せが、いつまでも続きますように… ―END―
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