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「そっ…か。」
何とか平静を保とうと声を出したけど、震えていて友達に聞こえていたかよく分かんない。
でも、泣くなって彼が幸せならいいじゃんって自分自身を納得させて明るく振る舞った。
「彼、カッコいいもんね!相手は?」
明るい私の言葉に安心したのか友達は答える。
「○○ちゃんだよ。」
涙が出そうになった。
だってその子は、私が貴方を好きなのを知っていた子だったから…
それでも歯を食い縛って泣かないように頑張った。
喉が熱くて石が乗っかってるみたいに重かった。
「そかそか。今日仲良さげに話してたもんね!お似合いだよ!」
明るい声とは裏腹に、私の頬には熱いものが流れる。
泣くな泣くな泣くな!
彼は彼女と幸せになる、それでいいじゃん!
これ以上、貴方を想いたくない…
こんなに辛いなら…忘れてしまいたい…
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