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猫は、通路へと歩き出した。
歩き出したと、思いきや僕の方見つめている。
「ニャーオ」
着いて来いということかな?
僕は、半信半疑で猫の後を着いて行った。
通路の道は、真っ暗く足元が見えない。
僕は、暗い場所が嫌いだった。
この、一点光のない暗闇を僕は前に経験した事がある。
―――――
「ニャー」
?『…誰かいるんですか..?』
誰かの、声がした。
いるんだ、人が。
『はい、います。こんなとこで何をしてるんですか?』
『..怪我..をしてしまって、それで少し休んでいたんです。』
その声は静かで、でも優しい声だった。
これが、僕と彼女(悪魔)との出逢いの初まり。
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