あたし×先輩

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授業中、携帯に届いたメール。 何の感情もない機械的なただの「文字」。 たった6文字の合図を見て、いつものように溜息をついてから携帯をパタンと閉じる。 またか…。 授業中とはいえど、退屈な説明に耳をかたむけているのはほんの数人だ。 あたしは携帯をポケットに グッと押し込んで、席を立つ。 いまにもあくびをしそうなくらい、かったるそうに古文を読む教師のもとへ行く。 適当に 「具合が悪いので保健室行ってきます。」 と軽く言ってから教室を出た。 教室を出たなら一直線だ。 メールの内容は 「保健室に来て」。 たったそれだけ。 いつものことだ。
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