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「いつもは冷めてる子なのに、俺の相手してくれるのには別の理由があるんじゃないの?」
ワイシャツのボタンを閉めているあたしに向かって、タバコに火をつけながら聞いた。
「…ばれてたんですね。」
律先輩は単純だと思っていたから、ばれないと思ってた。
律先輩はまあ、ね。と言って口からタバコの煙をゆっくりはいた。
「本当は」
あたしはボタンを閉め終わって小さく息をはいた。そしてベッドの布団に目をおとす。
律先輩を見ないように。
「律先輩を本当に愛していたんです。」
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