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「今までありがとうございました。あたしはこれ以上会えません。
もう…だめなんです。」
そう言ってる声が小刻みに震えた。
律先輩なんかに本気で恋をしてはいけない。
律先輩だってこんな事言われても困るはずだ。
割り切った付き合いしかできない人だから。
急いでリボンをつけ
ブレザーを掴んだ。
ベッドからおりて、上履きを履いた。
律先輩はあたしを見たまま動かなかった。
ただ、目はわずかに見開いていた。
あたしは律先輩に向かって素早くお辞儀をした。
「待って。」
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