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AM3:58―、
「あ~、ぴまりんかわいかったな…。」
テレビ画面には
提供企業の名前と
後ろに僕の大好きなキャラじゃなかった僕の嫁の“ぴまりん”が映しだされている。
あの綺麗な水色のロングヘアー、淡い翡翠色の瞳…。
かわいい…かわい過ぎるよ嫁!
僕はその箱(テレビ)を抱きしめ―、
朝を迎えた。
「朝だよっ☆おっきて☆ぴまりんと一緒に旅しようよっ☆」
「ん…ぴまりん…ん?
ああ…朝か。」
僕は箱から手を離し、
1/10スケールぴまりん目覚まし時計を止めた。
「…学校行くか。」
スババッと制服に着替える。
準備もオッケー。
「よし、行ってきまーす!」
扉から勢いよく飛び出し…、
「…!?」
家から出るや否や目の前は草原。
急いで振り返るが扉はない。
「…ちょっ。」
目を擦り…もう一度…、
ゆっくり目を開いて…、草原。
360゜全体が草原、
若草色の景色。
「ふぅ…、って…なんでじゃあああああああああああ!!」
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