『カエル帝国』

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男は、さっきの警備員がカエルだった事に小首を傾げながらも、急いで国に足を踏み込んだ。 入るとすぐに受付所があった。するとまたまたカエルの警備員が、受付の窓から顔を出した。さっきのとは違うカエルのようだ。 「旅の方ですか?それでしたら、右にあります改札のうち、『旅人コース』から入国して下さい!」 このカエルは女の声だから女ガエルなのだろうか?見た目では全く判断できない。 「あっ、その背負っているお荷物はこちらで運びましょうか?」 カエルの女警備員は言った。 「それはうれしいが、一体どこへ運ぶと言うんだ?」 男は眉をひそめた。 「ホテルにございます!」
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