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「ホテルだと!?俺にはもうホテルで何日も宿泊する金なんて持っていないぞ。」
「その事ならば心配ございません。もちろん無料になります!」
男は更に眉をひそめて言った。
「無料だと?……怪しいなぁ、うれしいのだが、君たちの容姿といい、この国といい、どうも信じ難い。」
「決してそんな事はございません!これは貴方のような旅人たちに疲れを癒してもらい喜んで頂いたいだけです。国王さまの優しさの表れなのです!!」
女ガエルは、真剣な表情で言った。
「……そ、そうか。信じていいんだな?……よしっ!有り難く泊まらせてもらう!……ホテルはどこだい?」
男が深刻な顔をして尋ねた。
「改札を通って頂ければ結構です。改札にボタンが付いているでしょう?4つのうちの、『イエローフラッグホテル』を押して下さい。そうすればトロッコが自動で貴方をホテルまで安全に案内します。」
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