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女ガエルは続ける。
「お荷物の方は、こちらで直接ホテルに自動移送しておきますので、安心して行って下さい。」
男は荷物を預け、改札に向かった。
なぜだかこの辺から映画館のような暗さの空間になってきた。
他の改札コースには、『王客さまコース』、『一般客コース』、『恋人コース』、『宇宙人コース』など様々で、全部で20コースあった。
男は『旅人コース・イエローフラッグホテル行き』のボタンを押した。すると改札が開き、トロッコが現れた。
トロッコは、木なんかではなく、ガッチリとした鉄に、スポンジ性のシートが補装されており、乗り心地はなかなか良かった。
プシューという音と共に、さっきの女ガエルが窓から大きく顔を出して言った。
「貴方にとって、素晴らしい思い出になるでしょう!!それでは、極楽のリゾートホテルへ出発!!!」
するとトロッコは勢い良く走り出した。
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