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「じゃあこんなにカワイイ子が戦うんですか?」
「おいおい、カワイイからって舐めんなよ?フェーゴは常に玉砕覚悟で敵に挑むんだぞ?なぁフェーゴ?」
その言葉に嬉しそうに回るフェーゴという火の玉。
「じゃあ私にもこんな感じの子が付くんですか?」
そう期待を込めて聞く私。
それに対し冷たく答えるエドガー。
「それはお前次第だ。適性がある者なら自然と出現する」
「適性ってどうすれば手に入るんですか?」
「適性は元から備わっているものだ。後から手に入れる事はできない。現に我が家にも出現してない者が二人いる」
「…そうなんですか」
私は落胆の表情を見せる。
「そして出現しなかった者はここでは召し使いとして働いている。適性なき者は必然的に身分が低くなる」
その後エドガーは凄みをきかして言った。
「もしお前に適性がない事が分かれば…その時は容赦なく、こき使ってやるからな…!」
その言葉に硬直する私。
そんな…こんな変な世界に堕とされた上に…召し使いなんて…
そんなの…いやだよ……そんな辛いの…
硬直する私にラフが声をかける。
「だ、大丈夫だよ!ほとんどの奴は適性有りなんだから!お前だって…」
だがその言葉は私の耳には届いていなかった…
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