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昼休みに、谷崎に言われた通り教室に残っていた。
クラスメートたちが、みんな帰った教室は俺と谷崎の二人だけ。
「で、話って何?谷崎。」
「ん。ちょっと、な……」
なかなか、本題を話そうとしない谷崎。
「何だよ?気持ち悪い。」
モジモジしてる感じが、こいつらしくない。
「なら言ってやる。お前、麗子に告っただろ!」
俺の言葉に腹を立てた谷崎は座っていた机から立ち上がり俺の前に詰め寄ってくる。
「な、お前見てたのか!?」
見られてたと知り、一気に羞恥心が襲ってくる。
「たまたまだ!たまたまだけど、見た。」
もう、いっそ潔さまで感じる谷崎の態度に俺の方がうろたえる。
「なんで、お前に見つかんだよ……はぁー、最悪だ。」
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