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タッタッタッタッ
あー、もう!
カバン持ってくの忘れるなんて!
きっと、麗子を一人で帰した罰なんだ!
「委員会なんかサボって麗子と帰ればよかったな~はぁ。」
階段を上がると、すぐ近くにある自分のクラス。
カバン、カバンっと。
「お前、麗子に告っただろ?」
教室の引き戸を開こうとした瞬間、中から聞こえた声に咄嗟に手を引っ込める。
谷崎の声だ……。
麗子に告白?
誰が……?
「な、お前見てたのか!?」
この声っ!?
「たまたまだ!たまたまだけど、見た。」
この声……北川だ……。
北川が麗子に告白?
どういうこと?
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