嫌いな人

私には嫌いな人がいる。

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

騒がしい昼休み友達の奈津とトイレに行こうと席を立ち扉のところまで来た。

「ちょっと、流星どこ触ってんのよー！」

「違うよー佳奈ちゃんが触らせたんじゃん。」

教室の出入り口でさっきからｷｬｯｷｬｯｷｬｯｷｬｯと……

こいつはクラスメートの谷崎流星チャラチャラしたやつ。

いつも違う女の子とイチャついている。

「谷崎、邪魔」

あ、ちなみに嫌いな人はコイツじゃない。

苦手だけど……。

「もう！流星って呼んでよー、麗子！」

私の言葉なんて無視なのかそんな注文をしてくる。

ていうか、馴れ馴れしいな！

「うるさい、黙れ。奈津行こ？」

「へ？あ、うん。」

谷崎を押し退けて奈津と教室を出た。