嫌いな人

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「ねぇ、麗子!放課後クレープ食べに行かない?確か、15日って移動販売の日でしょ?」 「いいねー、そうだ!ついでに本屋寄ってもいい?」 「全然オッケー。あ!麗子っ……!」 「え?」 ドンッ 奈津の声に気を取られた瞬間、何かにぶつかってしまった。 「わ、麗子大丈夫!?」 「ッ……。」 ぶつかった反動で尻餅をついた私を奈津が心配する。 「え、清水!?ほんっとごめん!大丈夫?」 そう言って手を差し出してくたのは私とぶつかった人。 「あ、大丈夫だよ。一人で立てる」 笑顔で差し出された手を断る。 そう…… この人こそ私の嫌いな人…… クラスメートの北川秀斗だ。  
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