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「告白したんだ、返事くらいして行けよ」
バッ
手を離したかと思うと北川は私の肩を思いっきり掴んで身体を振り返らせる。
すると、自然に北川と向かい合う形に……
「へ?」
瞬間、北川の顔が真っ赤になった。
って、いっても私の方が絶対に赤い!
「何よ!私の顔になんかついてる?見ないでよバカ!」
北川の手を思いっきり振り払い、走ってその場を去った。
「……清水……あの顔は反則だろ。」
「あれれ~何でそんなに真っ赤なの?」
ついさっき、清水が出ていったドアから誰かが入って来た。
「谷崎!お前なんで、ここに?」
「秘密。てか、放課後話しあるんだけど残ってくんない?」
「は?」
「ちょっとだけ」
そう言って、俺を見た谷崎の顔がいつもと違って真剣な目をしていた。
「少しなら……」
「マジ?サンキュー!じゃ、放課後教室で!」
俺の答えを聞くと、谷崎はいつものふざけたノリで図書室を出ていった。
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