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ずっと、優等生を演じてきた。
家でも学校でも。
普通の人間だと思われたくて。
本当の自分を知られたくなくて。
でも、愛してしまったんだ。
俺は、お前を愛していたんだよ……珠子……
「へへ……」
俺の横で寝そべって笑う珠子。
「何笑ってんだよ」
「初めてが、お兄ちゃんとでよかったって……」
学校だけどな。
「早く、服着ろ……」
俺は上体を起こして乱れた制服をととのえる。
「お兄ちゃん、嘘じゃないよ。本当に好きだからね。」
俺だって好きなんだよ。
言わないけど。
「ほら、二つも授業サボってたら、さすがにまずい。今から行っても遅刻だけど急ぐぞ。」
「あ、はい!」
服を着て慌てて立ち上がった珠子の手を引いて階段を駆け下りた。
俺は……今日、妹を抱いたんだ。
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