恋、未だ。

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へー……お前がそういう態度取っちゃうなら、俺もそれなりの対応するから。 「北野、遅いよ!早く行こうよ!」 先ほど、鷹宮が降りて行った階段からクラスの女子が上がって来て俺を呼びに来た。 「あれ、鷹宮くんは?誘ってくれるんじゃなかったの?」 「俺、今日はパスするわ。じゃ」 「は?え、ちょ!北野!!」 戸惑う、クラスメートを無視して俺は階段を駆け降りた。 タッタッタッタッ !? 学校から飛び出して、すぐに足早に歩く鷹宮を見つけた。 いたいた。 鷹宮をつけて、アイツの秘密でも暴いてやろう。 文武両道。 生徒、先生からの信頼も厚い。 絵に描いたような優等生。 そんな、鷹宮の秘密を知ればクラスの打ち上げにアイツを引っ張り出すことができるはずだ。
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