恋、未だ。

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「学校からお前が早退したって連絡入って、無事帰宅したか確認された。」 鷹宮はそう言って俺に近づいてくる。 「お兄ちゃん、学校は?」 「テスト期間だよ。体調悪いなら、すぐに俺に連絡しろよ」 とんっ 「北野くん、どうもありがとう。あとは俺が家まで連れて帰るので」 俺の肩に手をおいて妹を離すように促す鷹宮。 「お兄ちゃんの知り合いなの?!恥ずかしいところお見せしてしまって……」 鷹宮に支えられ、立つ女の子は驚きながら頭を下げてくる。 「ただの、クラスメートだしそんなに気を遣う必要ない。帰ろう。体調悪いんだから早く寝た方がいい。」 「ちょ、鷹宮」 「まだなにか?早くこいつをベッドで寝かせてやりたいんだけど?」 ゾクッ 「ありがとう、じゃあ」 また、あの目……
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