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「……ン…………」
目を開くと自分の部屋の天井が見える。
夢……智司の、夢。
枕元の携帯を手に取り時間を見る。
朝の9:08……土曜日。
会社は休み。
今日は、赤木と昼から出掛ける予定で……
準備しないと。
ベッドから抜け出し、洗面所へ向かう。
「……なんか…………」
鏡に映る自分の顔に思わず苦笑いする。
ひどい顔だ。
懐かしい友だちの夢を見たって顔じゃないな。
赤木は今もまだ智司の夢を見てるのかな。
赤木と付き合って、1年。
何も進展しないこの恋。
泊りはおろか、お互いの部屋に入ったこともない。
赤木は俺のこと好きなのかな。
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