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「そこ違う。なんでそうなるの。お前。」
「わ、分からないんだから仕方ないよ。」
「俺が教えてあげようか?」
智司と妹ちゃんの間に割り込み、妹ちゃんに笑顔でそう聞く。
「北野くん……」
「うん?」
困ったような顔を浮かべて俺を見る妹ちゃんに笑顔を向ける。
「てか、なんでいるの?」
「え。智司が相手してくれないから勝手について来た結果だけど?」
俺の言葉を聞き智司の眉間にシワがよる。
「邪魔だ。珠子は来年ウチの学校を受験するんだよ。今の学力じゃ到底無理なんだ。分かったら、黙ってろ」
とか、言いつつ……
俺が入りやすい公共の図書館で勉強しちゃうとことか帰れとか言わないとことか、なんだかんだ優しいんだよな。
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