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「お待たせしました」
店員の声に俺は現実に引き戻される。
テーブルの上に注文していたコーヒーとサンドイッチが置かれる。
店員が軽く頭を下げ、ごゆっくりと言ったので俺も軽く頭を下げる。
はあー……
昔のことを懐かしむのは年をとった証拠だな。
遅めの朝食をさっさと済ませてカフェを出た。
カフェの外へ出ると、湿った空気に包まれた。
空を見上げると、青い空を灰色の雲が覆っている。
「雨、降りそうだな……」
天気予報見て来なかったからな……
小走りで車へ向かい、赤木の家へ急ぐことにした。
赤木のマンションの下に着くと赤木がちょうど出てきた。
俺の車を見つけると赤木は小走りで駆け寄ってくる。
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