海での出来事…

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「チアキ。違う違う。もっと右。」 チアキ達はスイカ割りをしている。 「……、ここか!」 チアキは棒を振り下ろした。 だが、全然違うところに行っていた。 「あれ?」 「なーにやってんだよ、チアキ!」 セツハが叫んだ。 「結構難しいな。」 チアキは頭を掻いた。 ユリはクスクスと笑っている。 「あ、総帥様!高嶺様!」 さっきまでパラソルの影にいたハルカとマユが来た。 「何やっている?」 ハルカが尋ねた。 「スイカ割りです。」 ユリが答えた。 「チアキの奴、全然違うところで振り下ろしたんですよ!右だって言ってんのに左に行くんですよ!」 セツハが腹を抱えて笑いながら教えた。 「バカな奴だ…。こんなことも出来んのか…。」 ハルカの言葉に、チアキはムッとして棒と手拭いを渡した。 「じゃあ総帥、やってみてくださいよ!結構難しいんですよ!」 「フ…。いいだろう…。」 ハルカは手拭いを受け取り、目隠しをした。 「総帥…。」 マユは心配そうな顔でハルカを見た。 「大丈夫だ。」 棒を構えたハルカがマユに囁いた。 「!」 マユの顔は赤くなった。 「……。」 ハルカは集中してスイカの場所を推測する。 そして…、 「ここだ!」 掛け声と同時に棒を振り下ろした。 バカン! スイカは音とともに割れた。 「フン…。」 ハルカは目隠しを取り、勝ち誇った顔でチアキを見た。 「…負けた。」 チアキは負けを認めた。 「総帥!スゴイです!」 「当然だ。」 ハルカは駆け寄ったマユの頭を撫でた。 その後、スイカはみんなで美味しく頂いた。
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