†お見舞い と スイーツ

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コンコン 「どうぞー、入って」 いつもの母さんの声色でわたしたちは部屋に入った。 「母さん、麗夜もお見舞いに来たよ」 「こんにちは、おばさん」 麗夜は、目を細めて微笑んでいて、 その表情は、幼い子供を描いていた。 まるで、実の母親に向けるような顔だ。 「あら、麗夜、来てくれたのね!嬉しいわ」 母さんは、麗夜の頭を撫でている。 麗夜は、照れ笑いしつつも嬉しそうだった。 (いつのまに、仲良くなったのよ) 「母さん、体調はどう?」 「うふふ、大丈夫よ。母さんは、元気元気!だから、心配いらないわ」 たしかに、母さんは元気そうで安堵した。 でも、やっぱり心配よ。 「本当?ムリしないでね」 「ええ、大丈夫よ」
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