2人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
「その前にあんたのその趣味の悪いチャカを粗大ゴミにしてやる」
傷を負わせた白髪の男――口はしを歪めたまま。
一瞬の会話――黒髪の男の手の中/銃のグリップから剛鉄が噛みあう音/空になった弾倉に内部で弾が装填される――この二丁拳銃の特色/生体拳銃。
フレームがスライド/オートマチック――撃鉄が独りでに上がる＝再度始まる弾奏の合図。
白髪の男も戦闘態勢――片手で持っていた刀を両手で構えなおす＝青銅の構え――剣道の基礎的であり、もっとも応用の利く構え。
銃爪に指をかけた瞬間/構えはままに、摺足をした瞬間――警報用のスピーカーから声
『君たち。この階が現在、危険地帯として使われて無いからって、盛大にじゃれ合うのはよしてくれ』
応答＝黒髪の男。
「おいおい、俺らのマスターペーションを邪魔しないでくれよ、市長さん」
最初のコメントを投稿しよう！