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スピーカーから、出された“機密事項”という答え。
しかし、“俺にもああなるチャンスがあるかもしれない?”全くもって意味不明。
イライラする男。再度怒声。
「だから――」
言いかけたとき、スピーカーの声が介入
『おぉっと、軍警の到着だ。そろそろさようならだね。君の驚きかた、なかなか得点高かったよ。終身刑か死刑しか道のない君に、僕から一言送ろう。幸運を祈るよ』
そして、プツンと小気味の良い切断音=回線への強制介入を終了。
男の額と首筋に血管が浮かび上がり、顔が見る見るうちに昂揚する。
「糞野郎!答えろよ!!」
ぶちまけられた怒声とほぼ同時に、滅菌服を着た真っ白い集団――軍警に身柄を押さえられる男。
そして拘束/連行。
さっきまで金属音と発砲音で賑わっていた無法地帯は、また不気味な静寂に包まれた。
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