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その後、笑顔のまま彼らの横をすり抜けていく。
「まてや!」
誠吾が、亜梨子の肩を掴もうとしたが、次の瞬間…
彼は天井を見つめていた。
亜梨子は、服の埃を払いながら
「何度も申し上げておりますが、私は、あなたとお付き合いする気もありません。これも、何度も申しあげていますが、まずは女性に対する礼儀作法ぐらいは覚えてきてください。あなたは仮にも柔道部の主将なのですから」
そう言った後、くるっと後ろを向いて去っていく。
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