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「言っただろ?私はひねくれものでね。そんな自然な流れを逆に逆らってみたくなったのだよ」
「………………」
「一般人の生きる感覚とズレた私が、それでも生きていたら……それは滑稽で愉快で笑えて、楽しいだろ?」
「………………」
「だからあえて生きてみている訳だよ。おかげで大学には行きそこねたがね」
「…………おもしろいな、あんた」
「愉快な女だろ?」
「あぁ、愉快で滑稽で最高だ。そんな考え思い付かなかったぜ……」
「頭がプレーンヨーグルトじゃね……」
「せめて味噌くらいにあげてくれ」
「そうだな。私の仲間になるなら直々に味噌を入れてやるぞ」
「仲間?」
「別に友達でも恋人でも構わんよ。実は一人で生きているのに飽きてきてね。同じような仲間を探していたところなのだよ」
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