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「んまっ♪」
「んん、これは美味しいね」
「本当ねぇ、おかわりが欲しいぐらいだわぁ」
味は上々、好評番のようだ。
それを聞き、神夜は少しホッとした。
「姫やべぇこれ、めっちゃ美味い!流石姫!マジ美味!すげぇ姫!
……………でさぁ、おれ専用のチョコってないの……かなぁ?………もしかしてこれ?今年はまさかの家族共用?」
少しばかり恐る恐る聞いてくる昂平に対し、神夜は不貞腐れながらフォークを進める。
「別にいいじゃない。だいたい他の女子からたくさん貰ってたじゃない」
「だってせっかく作って来てくれたのに断る訳には……さぁ。おれは姫のが欲しいって何回も言ってるじゃん!いつも楽しみにしてるんだから!」
「いいわね、コウはモテて」
「ちょ、姫ぇ!」
昂平の必死のアプローチも今回の神夜は昂平に対して不機嫌満載。
帰り際から昂平に対し、ずっとこの調子だったのだ。
如何せん目の前で渡されているのを見ていたのだから、気を悪くするに決まっている。
なら最初から朝に渡せば良かったと思っていたり思っていなかったり。
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