よくある、日常。

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「もうっ……いくら疲れてるからってこんな格好にしたまま寝ることないじゃないですか……他の誰かに見られたら恥ずかしくて強制スリープしちゃいます」 ……とか言ってるわりには昨晩は結構ノリノリで着ていたような気がしなくもないが、黙っておくことにする。 「わかった、わかった。じゃあコレに『ちぇんじ』な」 仕方ないので衣類ケースから『とっておき』の服を出して恋華に渡す。 「マスター、これって……」 「ミニスカニーソC。前に『きゃんでぃ』行った時、お前欲しそうな顔してたじゃん。結構大変だったんだぜ?CANポイント集めるの」 今だに冷蔵庫の中は大量の『あずき豆腐』と『すとろべり大福』が占領しているくらいだ。 それでもアイツの喜ぶ顔が見たかったし、まぁコレはコレで美味しいから全然問題ないのだが。 「マ、マスター……」 「どうした?気に入らないなら俺が着ちまうぞ」 サイズ合わねぇか。そしたら喜屋武知恵にでも…… 「ち、違います!!ただ、すごく、すごく嬉しくて……」 そう言って頬を朱くする彼女。 その顔は俺が望んでいた以上の笑みを浮かべていた。 「そっか、なら良かった。」 「ホントにありがとうございます。では早速着替えてきますね」 もう一度にこっと微笑んで俺の部屋を後にする恋華。 コイツなら何を着たって様になるのは知っている。 でも「似合うでしょうか……?」と嬉し恥ずかしそうに姿を見せにくる数分後の彼女を想像して楽しんでいる自分がいる。 「……さて、天気も良いし、今日はどっか連れてってやるか」 と言ってもMもないから、街をブラつくか、公園に行くくらいしかできないけど。 それでもきっとアイツは楽しんでくれる。 「一緒にいるから、かな」 何故だか、そんな確信を持っていた。 ~おまけ~ 「なぁ恋華、実はバニースーツも買ってあるんだが、良かったら……」 「嫌です」
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