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「これは一体…」
「……あの」
「!?」
振り向くとロングストレートで、赤地の金粉で彩られた着物をまとった女の人が立っていた。
月明かりに照らされて、不思議そうにレンを見ていた。
「こんな…夜遅くに何してたのですか…?風邪ひきますよ」
「いや…俺も正直よくわからないんです」
「…?」
「花を取ろうとして…池に落ちて…溺れて………気がついたらここにいたんです」
「お花ってこの蓮の花…?溺れたって…ここは池だし、とりあえず風邪ひく前にお家に帰った方がいいですよ」
「…それが…ここの場所全く知らないんです」
風がやけに強くふいていた――…
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