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彼女は手を合わせると選ぶ間もなく箸がすすんだ。
｢…いただきます｣
レンも手を合わせ箸を持つ。
ぱくぱくぱくぱくぱくぱく
…ちら。
奈々は箸を休める事もなく顔を少し赤くして
眉間にシワをよせながら次々と食べていく。
｢あの…そんなに一気に食べるとつっかえますよ？｣
｢よけいなお世話で――ゴホッ…ゴホッゴホッ｣
｢ほら｣
レンは自分の手元にあったお茶を差し出した。
｢飲んで｣
｢ゴホッ…ありがとうございます｣
そして結構おっちょこちょい。
そんなに一気に食べるからだよ。
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