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午後、レンは父と神社のお祭りに来ていた。
さっき買ったばかりのタコ焼きを少しずつ食べながら
大きな石の上で父と二人、レンは朝の母の顔を思い出していた。
「レン、うまいなぁコレ。これは当たりだな!」
今日は何だか『家族』がぎこちない。
父のぎこちない笑顔といい
母の花を見つめる顔といい
「うん、でもまだ熱いね」
「レンにはな、ゆっくりでいいから気をつけて食べろよ」
今日はタコがやけに熱くて、少し涙目になった。
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