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「あの、ひとつ聞いていいですか? …奈々サンって生まれは何処なんですか?」 奈々の手元がピタリと止まる。 「奈々殿は『お花の子』だよ。ねぇ?奈々殿」 奈々はコクんと頷く。 「へぇ…!お花かぁ!だからいい香がしたんだ」 「えっ……」 奈々は頬が赤くなった。 「ハハッ…レン殿はお花が好きかい?」 「うんっ」 「じゃぁ、お花の事は奈々殿に聞くとなんでもわかるよ。」 「そんな事ないです…」 奈々はますます赤くなった。
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