*4*

10/10
前へ
/43ページ
次へ
食事が終わると 『奈々、今日はいい天気だから蓮殿を色々と案内してあげて』 というソウからのお願いで、奈々と蓮は二人で外に散歩に出掛けた。 なんか無理矢理とか この『義務感』漂う空気の中での散歩って… …正直緊張もするしなんかぎこちない。 しかもまだ会って間もないからしょうがないけどね。 しばらくして屋敷の周りの案内が終わると 「…お花……」 「え…?」 「お花…好きなんですよね?よかったらお花畑見てみますか?」 「ナナが育ててるの?花畑かぁ…見てみたいなぁ…」 「いいですよ。案内しますね」 にこりと蓮に笑顔を交わす。 …なんだ。 『お花』の事になると案外優しい顔つきになるじゃん。 ナナはふわりと笑うと屋敷から離れて歩き出す。 ……気のせいかナナの香りが優しく…強く香った気がした。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加