1人が本棚に入れています
本棚に追加
食事が終わると
『奈々、今日はいい天気だから蓮殿を色々と案内してあげて』
というソウからのお願いで、奈々と蓮は二人で外に散歩に出掛けた。
なんか無理矢理とか
この『義務感』漂う空気の中での散歩って…
…正直緊張もするしなんかぎこちない。
しかもまだ会って間もないからしょうがないけどね。
しばらくして屋敷の周りの案内が終わると
「…お花……」
「え…?」
「お花…好きなんですよね?よかったらお花畑見てみますか?」
「ナナが育ててるの?花畑かぁ…見てみたいなぁ…」
「いいですよ。案内しますね」
にこりと蓮に笑顔を交わす。
…なんだ。
『お花』の事になると案外優しい顔つきになるじゃん。
ナナはふわりと笑うと屋敷から離れて歩き出す。
……気のせいかナナの香りが優しく…強く香った気がした。
最初のコメントを投稿しよう!