4人が本棚に入れています
本棚に追加
それは突然だった
月のキレイな夜に、出会った
貴方は私を警戒していた
私も貴方を警戒していた
人間は、私が吸血鬼だということを知ると恐れるか杭で殺そうとするからだ
貴方は私に声をかけた
どうして女の子が一人でこんな時間に出歩いているのかと
私は答えなかった
ただ無言で黙っているしかなかった
その時はそれで終わった
しかし、私はまた貴方に会いたくなった
次の夜また同じ場所に行くと貴方がいた
私は貴方に尋ねた
貴方はどうしてこんな時間にここにいるのかと
貴方は答えた
星を見にきていると
私は空を見上げた
キレイな星空だった
これまでは星など気にした事はなかった
何百年とこの世界に生きているのだから
貴方は私に昨日の答えを聞いてないと聞いてきた
私も星を見に来てると答えた
そうすると貴方は警戒を解いた
星が好きなやつに悪いやつはいないそうだ
私は隣に座っていいのか尋ねた
貴方は頷き私は座る
人間にこれほど近づいたのは何年ぶりなのだろう
貴方は私に星の名前、星座の名前いろいろ教えてくれた
私は貴方に別れを告げ帰路につく
屋敷に帰ってからも貴方の事が気になった
次の日もまたその次の日も貴方がいた場所に足を運んだ
次第に貴方と私は会話をするようになり
私は貴方に会うのが楽しみになった
雨が降る日も貴方は星が見えないのにそこにいた
星が見えないのに私も足を運んだ
しばらくして私は貴方に告白された
最初は冗談だと思った
しかし、貴方は本気だった
貴方の熱意に押され吸血鬼だということを隠したままOKをだした
最初のコメントを投稿しよう!