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私は屋敷を捨て貴方の家で住む事にした 日の光に弱い病だという事にして 貴方と過ごす時は楽しかった 今まで過ごしてきた退屈な毎日とは違い1日1日のすべてが輝いていた そう星のように 夜になれば一緒にあの場所に星を見に出掛けた 退屈で長かった1日1日とは違い時間がすぎるのは早かった 貴方は次第に歳をとり立派な青年に 私は歳をとらず変わらぬ姿のまま 貴方は疑問に思うが口には出さず幸せな時を過ごしていた しかし、世間は怪しく思い私を調べ始めた そして、血を飲んでる瞬間を目撃された 貴方は必死に私をかばってくれた 貴方が必死にかばってくれようと私が吸血鬼だという事実はかわらない 次第に貴方は除け者にされ、私の命も危なくなってきた このままでは貴方に迷惑をかけるといい出ていこうとした しかし、貴方は無言で私を止め抱きしめた 理由はわからないけど涙が溢れた 涙が溢れ嗚咽が止まらなくなった 貴方は私が泣き止むまでただ静かに抱きしめてくれた
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