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私は学校が終わってすぐ、『ラムール』に行くことにした。
思いたったら即実行!
1日も早くバイトしたいしね。
リン、リン
「いらっしゃいませ」
『ラムール』の扉を開けると、かわいらしい鈴の音が聞こえ、それのすぐ後に、店員さんのハッキリとした、優しい挨拶がお出迎えしてくれた。
雰囲気いい…、それにオシャレ。
中は、白を基調とした作りで、お客さんが座る椅子は、全て赤い椅子で統一されている。
所々に観葉植物なんかも置かれていて、清潔感がある。
「いらっしゃいませ。お一人様ですか?」
入口付近で突っ立っていた私に、店員さんが声をかけてきた。
鈴「あっいえ、客じゃな…」
ボーッと辺りを見ていた私は、慌てて店員に目を向けた。
しかし、私は思わず言葉を呑んだ。
かっこいい…、なんだ、この人。
私の数歩先に立っていた男の人は、目がぱっちりと二重で、鼻筋も綺麗に通っており、まさにイケメン。
私は思わず見とれてしまっていた。
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