始まりの出会い

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カノンノ「そう。どこかへ行こうとしていたんでしょう?それで、ここへ降りてしまったとか…」 サクラ「…私…自分の名前以外、何も分からない…」 サクラは俯きながらそう言った カノンノ「え………。ええっ!?自分の名前以外、何も分からないって…」 サクラ「………」 カノンノ「んーんんん…。それじゃあ、どうすれば良いかな…?とりあえず、船までおいでよ。それから一緒に考えるから。行こっ!」 サクラ「うん…」 カノンノはサクラの手を引っ張り、二人は山を降りた 登頂口に来ると、真っ直ぐに行く道と左側の石階段に行く道の二手に別れていた カノンノ「えっと、ここからの道は…。いつもはこの道を真っ直ぐに行くんだけど、今日はそこの脇道を行くの。そこに船が迎えに来てくれるんだ」 二人は左側の石階段の道に向かった ~ルバーブ渓谷下流~ 山と山の間に川が流れており、そこに船の姿は無かった カノンノ「?あれ?まだ船が到着してない。私達の方が先だったかな。ねえ、サクラ。ひょっとしたら、あなたは記憶喪失なのかもしれないね」 サクラ「記憶喪失…?」
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