140人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
『はい』
「…沢田です」
『あぁ、どうしたんだい?こんな時間に…』
「話しがあって…」
『…会って話そうか』
「はい」
『じゃあ、前の屋台に9時で』
「…はい」
俺は、電話を切った。と、電話が鳴った。
「はい」
『…沢田?』
「っ?!山口!?」
『よかった…、出てくれた…』
「…なに?」
『っ…、怒ってる?』
「別に。てか、京さんから聞いてねぇの?」
『え?あぁ、先生のこと?』
「…それで、なんで電話するのがこっちなんだよ…」
『…沢田がおぶって私の家まで送ってくれたって聞いたから…』
「あぁ…、礼?」
『うん。あと、話し出来てなかったから…』
「…明日」
『え?』
「明日、ちゃんと聞く。それでいいだろ?」
『や、…ダメだ!今じゃないと…言える気がしない……////』
「はぁ?…ったく、わかったよ。で、なんだよ?」
『……き…だ……////』
「え?」
『…好きだ////沢田が』
「なっ!!?////」
『三年前の返事。ちゃんと考えて出した答えだから。ちゃんと言っときたくて…』
「…じゃあ」
『極道弁護士…、待ってるからな!』
「………ふっ、ああ」
俺はにやける顔を隠しつつ、山口の電話を切った。
最初のコメントを投稿しよう!