ハジマリ

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「お~れ~はしみず~!こ~うこうせ~い!」 とどこかのがき大将のように歌を歌いながら歩いている男がいた。 彼の名前は清水奎佑。 どこにでもいそうな高校生だ。そして今は一人で登校中だ。 彼の一日は朝起きてからブリッジをするところから始まる。そのまま階段を下りて着替えをする。もちろん着替えるときはブリッジはやめる。 そんな彼は朝食をすませ今にいたるわけだ。 「お~れはしみず~!イ~ケメンだ~!」 周りの通行人はなんだコイツといった感じで清水をみている。 こんな迷惑な登校を毎日している清水だが彼は当たり前のように歩いていく。 そんなバカげた歌をうたいながら学校の校門をくぐる。 学校に着いた所でうたうのをやめ、自分の教室へと向かっていく。だが、教室に入っても誰一人としてあいさつしようとするものはいなかった。そう一匹オオカミなのだ。学校ではつんつんつんつんつんつんしているのだ。 そんな清水に声かけるものもいた。他の人から見れば物好きなやつもいたもんだ、と言うものもいるだろう。
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