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そして、今日がその日…。
猪俣裕里
「──愛純!」
前田愛純
「あぁ……久々。
みんなはまだ?」
裕里
「去年も一昨年も
遅かったよね…。
あの子たちが1番
後悔してるんだから」
愛純
「何回も言ったけど……
あいつらは悪くないよ!
悪いのはあいつだ!」
裕里
「そんなこと言っても駄目だよ。
人は後悔した時……
自分のことを、恐ろしく
責めるものなんだから」
愛純
「そんなに重荷だったら、
私も一緒に持ってやるよ!」
裕里
「……。それ、去年も
言ったような気がする」
愛純
「私もそれ思った…」
後悔した時……人は自分を責め、
自ら存在を否定するようになる。
私たちもあいつらも……
自分の存在を消したよ。
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