4人が本棚に入れています
本棚に追加
井上:
今日は集まってくれてありがとう。さっそく部長座談会を始めたいと思う…、と言いたいところだけど、時間どおりに到着したのはたったの2人か…。
木手:
なまー何時なとーいびーが?フッ…これだからやまとんちゅーは…。
葵:
大丈夫、きっと皆すぐ来ますよ。後10分で全員そろわなければ、僕は一生チューも出来ませんから!
井上:
いや葵君…それは何の保証にもなってないよ…。心配だな…事故にあったりしてなければいいんだが。ちょっと様子を見てくるよ。悪いが待っていてくれるかな。
葵:
はいっ!じゃあ、木手さん、おしゃべりしましょう!
木手:
………。
葵:
……あ、あの、比嘉中はやっぱり強かったですよ。そうそう、何て言いましたっけ、あの一瞬でネットに…。
木手:
ふん"縮地法"ですか。あれはそんじょそこらの中学生に出来るものではありませんね。テニスを根本から変えるものです。六角中は敗れはしましたが、まぁ我々を相手に善戦したと言えるでしょう。
葵:
あ、ありがとうございますっ!でも、もし次に対戦した時には、絶対負けませんよ!ウチにもスゴイ連中がたくさんいますからね!サエさんだって本気になれば…。
木手:
あの、甲斐クンに手も足も出なかった男ですか…?あのときもずいぶん本気みたいでしたけどねぇ…。
葵:
むむっ…。
(な、なんか苦手だなあこの人…。で、でも大丈夫!もうそろそろほかのメンバーが来てくれなきゃ、これから数学のテストは一生40点以上取れない…!)
―ガチャリ(ドアの開く音)
最初のコメントを投稿しよう!