普通

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全力を注いだ短い曲 最後の最後まで緊張して、前を見ることは出来なかったけど 凄く楽しかった。 二年になれば、ライヴで歌わせて貰うことも多くなるし これが普通になるんだろうけど まず一歩、一歩を踏み出せた。 舞台裏に戻った後、先輩たちの曲を聞いて 今日歌ったバンドとメンバーについての紹介になった。 「まず、最初に今日オープニングをオリジナル曲で飾ってくれた。《flying fish》について、紹介しますっ!!」 周りの部活から盛大な拍手、新入生からは小さな拍手。 「ボーカル&ギター!!モト!」 外野からの声に片手を挙げて応える。 「ベースとドラム、双子のユズとユウ!」 二人は両手を振りながら応えた。 ──── ───── ────── ─────── 「疲れた………。」 「緊張したよ~………。」 「ねみぃ」 近くのファミレスで、三人で食べに来た。 もう皿は空で、ドリンクバーだけで居座っている。 席をたち、会計をし、ユズユウに別れをいい、帰宅。 僕は糸が切れたように眠った。
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