宣告

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*** 茉莉(マツリ)が幼馴染みから彼女に変身したのは今年の春休み。 傍にいるのが当たり前過ぎて、付き合うとかありえないとか思ってたのに急にモテ始めた茉莉を見て焦った。 ヤキモチを妬いて、付き合うならオレにしとけとか、ぶっきらぼうに告白して。 いいよって色好い返事にドキドキして… 優しい茉莉は毎日お手製のお弁当を作るはめに… 平凡でありきたり。 だからこそ、幸せで。 だからこそ、なんの疑いもなく漠然と続くと信じていた日常。 ―――だけど。 それは呆気ないほど簡単に崩れ去り、オレはようやく自分の浅はかさに気付いた。 ……気付かざるを得なかった。
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