観覧車

9/18
前へ
/49ページ
次へ
ぼくも汗をかいていた。 二種類の汗を。 ひとつは熱さによるもので、もうひとつの方はひや汗だった。 閉じ込められてから、何分経った頃からだろう。 認めたくない現象が体に起きていた。 直視したくない現実が目の前にあった。 (ぼくは、トイレに行きたいかもしれない)
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加