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僕、九重 鏡魅<ココノエ カガミ>は幼いころから俗に言う『幽霊』というものが見える、紅い瞳を持っていた。
そんな不気味な紅い瞳を持っていたことと幽霊が見えるという理由で、クラスメートからは恐れられ、友達のいない独りの日々を過ごしていた。
中学まではそんな生活を送っていた僕だったが、ここ、影鳥学園の中にある影鳥高等学校に入学し、日常は変わった。
僕の憧れた普通の日常がそこにはあった。
影鳥学園には様々な人がいる。
僕のように瞳の色が普通とは異なる人もいれば、髪の色が赤、青などの人も存在している。
しかし、僕と同じ紅い瞳の人には入学してから出会ったことはない。
まぁ、在学している人数が多すぎるから仕方がないだろう。
個性のある学生が多いこの学校で、僕は地味に目立たないように勤めて過ごしていた。
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