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ふと、黒いマントが手をかざし、大きな炎が出たかと思うと、俺はベッドから飛び起きた。
「なんだ、夢かよ・・・」
今日は気分が悪い。
何だってこんな夢を見なきゃいけないんだ。
「えっと、今は何時だっ?」
俺は時計を確認した。
「うわっ!やべえ、もう9時じゃん!?」
本日は8月26日、俺が行っている学校は、2学期の始業式だった。
そこに、母の美佐子がやってきた。
「淳也!早く起きないと遅刻するわよ!」
俺は相馬淳也。そしてこれが母の相馬美佐子である。
父が海外に住んでいるため、2人暮らしをしている。
「うわあ、やべえ、いってきまーす!!」
あわてて家を飛び出て、俺は学校へダッシュで行った。
俺がついたと同時に、チャイムが鳴った。
「ふぅ、ぎりぎりセーフ!」
「淳也くん、遅すぎです。」
幼馴染の児玉隆だ。結構清純派を気取っているが、クラスでは多少嫌われている気がする。
「おう、わりいな。で、1限目ってなんだっけ?」
「テストですよ・・・」
俺の頭の中にテストという3文字は考えていなかった。
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